Home, Sweet Home

へーベルハウスで家を建てました。シンプルでモダン、でもちょっとナチュラルな空間に憧れています。夫nanjaと妻monjaで頑張ってセンスアップへの日々を綴ります。

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nanja的考察 -間取りについて 5-

 Nanjaの目の前には夏目漱石の家があります。
どうも、タイムマシーンの調子が悪かったのか、1951年の戦後から
明治時代にタイムスリップしてしまったようです。

soseki1.jpg
明治村にて


この家は1887年頃建てられて、1903~1906年にかけて漱石が暮らし、この間に「吾輩は猫である」の執筆をしたようです。早速、玄関から中に入ってみましょう。

soseki2.jpg
漱石の家の間取り図

まず、六畳の「次の間」、それに続いて八畳の「座敷」があります。これは中世封建時代の典型的な間取りで、その源流は平安、室町の「書院造(しょいんづくり)」(部屋中に畳を敷き詰め、それを襖や障子で仕切り、外周に「縁側」を通した間取り。田の字型間取り)にあるのです。

封建時代の家は、家族のためのものではなく、家長(主人)の接客の場であったようです。来客が家の主人より身分が低い場合は、客は「次の間」で待たされてから「座敷」に通されるのですが、もちろん主人は床の間を背景にして来客と対面するのです。これに対して、身分の高い客の場合は、客を「座敷」の床の間の前に案内して、主人は「次の間」へ下がり身分の違いを鮮明に表現しました。この玄関から続く「次の間」、「座敷」の間取り構成こそ中世封建制の階級社会を明確に表現するものであるといえましょう。また、襖を取り払うと大きな一体空間が出来上がり、婚礼のときなどの祝い事に可変的に使用できる上、家長が家族や使用人の動向を監視できるパノプティコン、すなわち、「一望監視空間」にもなっていたのです。

封建的江戸時代から明治時代になり、一般人にも玄関を持つ家を作ることが許されたとき、手本とされたのは江戸時代の武士の家でして、漱石の家もその影響を色濃く受けていることがわかります。ただ、よく見るとそれまでとは少し異なった部分も見受けられます。それは「廊下(中廊下)」の出現です。玄関脇の台所から茶の間に向けて「廊下(中廊下)」が貫いています。それまでの武士の家では部屋と部屋をつなぐのは襖か「縁側(外廊下)」であり、「中廊下」というものはありませんでした。それが、明治時代になり洋風化の中で、西洋的な「廊下(中廊下)」が日本住宅に登場するのです。この「中廊下」は昭和初期にかけて成長していき、玄関から奥の寝室までを結ぶようになります。また、この過程で「次の間」と「座敷」の逆転が起こり、更に都市部の住宅では接客の為の「次の間」が家族の為の「茶の間」になっていきます。つまり、玄関から廊下に沿って「座敷」「茶の間」と並ぶことになり、更に玄関脇に「応接間」を設けることで来客にも対応できるようにしたものが昭和初期(第二次大戦前)にかけて発展した「中廊下型間取り」というものです(「座敷」は家族の「茶の間」の隣で、襖一枚隔てて客と家族が隣り合わせでは問題がったのでしょう。そのために、玄関脇に「応接間」を設ける必要があったのではないでしょうか)。

soseki3.jpg
台所から中廊下を眺める



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コメント

明治の匂い

最初の写真ですぐにわかりました、私達も一週間前に行ったばかりです。
でもすごいですね、漱石の家を見て考えることが違う!私達はひたすらゲームに没頭していましたσ(^◇^;)

ところで私は子供の頃が明治村ってちょっと苦手です、なんか明治の匂いがしませんか?
帰ってから夢に見ちゃうんですよ、あの匂いのせいだと思うのですが、今回もやっぱり変な夢見ました。

  • 2007/04/09(月) 20:46:08 |
  • URL |
  • のえるママ #gl6GBHVo
  • [ 編集]

のえるママさんへ

さすがのえるママさんですね。
明治村は本当にすごいと思います。
明治時代の建築を徹底的に集め、そのときの文化的雰囲気を伝えるのに十分な規模となっていますよね。帝國ホテルなどは、移築に17から18年の歳月を費やし、巨額の費用を投じています。このような本腰をいれた場所なので、その空間が明治の独特な雰囲気をかもし出しているのかもしれませんね。僕はかなりはまってしまいました。

  • 2007/04/10(火) 17:05:41 |
  • URL |
  • Nanja #-
  • [ 編集]

へぇーっ!
中廊下って昔は無かったんですね
勉強になります
鬼門の方角に便所があるんですね
家相的には東南の出っ張りはお金が入ってくる家です(笑)

  • 2007/04/10(火) 23:38:56 |
  • URL |
  • 潜水艦乗り #lFb6dAW6
  • [ 編集]

漱石、好きなんです。

明治村、うちも好きですよ。
夏の花火は短い時間ですが近くで打ち上げることもあってか結構迫力がありオススメです。
しかし、のえるママさんと同じく、私もこんな視点で見たことはありませんでした。
ホント、勉強になります。

  • 2007/04/12(木) 02:49:58 |
  • URL |
  • zebra6 #-
  • [ 編集]

潜水艦乗りさんへ

壁でがっちり囲まれた廊下は西洋的なもののようです。
それはそうと、家相について僕は全く考えたことがなかったです。家相の考え方が日本の間取りに与えた歴史的影響を考えるのも面白いかもしれませんね。今度教えてください。

  • 2007/04/12(木) 08:13:15 |
  • URL |
  • nanja #-
  • [ 編集]

zebra6さんへ

明治村のパスポートを買うべきかどうか迷っています。明治村から帰ってくるとごとに、何らかの情報が入って「今度はこれを見に行こうかな」という思いに駆られるのです。
今度は是非とも花火を見に行きたいですね。これはパスポートを買うしかなさそうだ。

  • 2007/04/12(木) 08:20:31 |
  • URL |
  • nanja #-
  • [ 編集]

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